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がんばりました

宵は逃げようとしたほど注射をされるのがイヤだったが、詩乃にご褒美をチラつかされてしぶしぶ打たれることにした。 「じゃあ、先輩。打ちますね」 「うん。…っ」 「足、しびれませんか?先輩」 「だいじょぶ」 「注射入りますよ」 「うー…あぁっいたぁいっ痛いですーっ」 「ごめんね、先輩」 痛がる宵の腰元を雫はさすり 「宵さん、後少しで終わるよ。いい子で頑張れてますよ。実継さんに頑張っていましたよって伝えましょうね」 「うん…っ痛い…けど、頑張ります」 「はい、おしまいです。針抜きますね。よく頑張りました」 「ふぅ…」 針が抜かれると宵はほっと息を吐き、詩乃は使い終わった注射をバットに置くと、ポケットからローションを取り出した。 出てきたローションに雫は驚きながら、宵の上から降り 「え…ローションがそんなところから…。用意がいいですね。先輩」 「常備しているんです。夜勤の時とか便利ですよ。先輩、仰向けますよー」 「うん」 詩乃に体を動かされて仰向くと宵は膝を立て 「詩乃に触られるの久しぶり」 「だめですよ、そんなこと言っちゃ。ぼく、Sっ気が出ちゃいます」 「明にぃにもSなの?詩乃」 「いいえ。明さんにはぼくは従順なねこちゃんですよ」 「明にぃお世話好きだから詩乃もお世話されちゃっているんですか?なんか想像がつかないですけど…」 「はい。先輩、楽にしていてください」 詩乃はローションを指に塗ると宵の孔に触れた

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