21 / 40

【王都暗部襲撃編-Epilogue】

【Epilogue】 「……」 「あのさ、そんなに黙らないでほしい」 「私は仕方のない処置だと理解しております」 「だってなぁ…」 「…解答拒否」 「なっはっは!某の主君もそこそこに意地が悪いお人よのぉ!」 「口を慎め馬鹿者!お考えあっての事だ。私はマスターを信じている」 それぞれが思い思いに言葉を発する 「…いじめるつもりはなかったんだけど、まぁ結果的にそうなってしまったね」 「しゃーないんすよ!あのガキアホそうですもん。俺だったらもっと二度と立ち上がれなくしてやりますよ!」 「…過剰暴力。目的喪失」 「うるせーよ別にいーだろ!メソメソ泣くことしか出来ねーのは自分が弱いからだ!御師様に八つ当たりするのが間違いなんだよ!」 「うむ。それでも幼子ゆえ仕方あるまい。正直主君は少し楽しんでおったろ?」 「うーんどうでしょう……まぁ、やっと見つけた可能性、だからさ」 聖堂の中まだ光が差し込むギリギリの時間帯の中 彼らはいた 「どんな理由があれ正義を貴き信念があるマスターを理解できない子供が悪い。後半の話には私も少し同意する」 「はぁー、生真面目オルドに同調されてもねぇ」 「…舐めた小僧だ。躾けてやるのも吝かではない」 「はっ、いってろ」 「…」 「こらこら喧嘩はやめるでござるよ主君の御前でござるぞ!」 「いつまでそのエセ侍言葉使ってんだよおっさん!」 「……いってはならぬことを言ったな小童。尻を出せ百叩きにしてくれる」 「なっ!誰がされるかよ迷子のオンボロ侍!」 「…‥プフ」 「うぬお主まで」 「……不覚」 「静かにしろ」 シルヴァがただ一言言い放つ 騒いでいた彼ら達は大人しくなる 「皇国外で五人も揃うのは初めてだからね嬉しいんだろう」 「……それは関係はないと思いますぜ御師様…」 「そう?」 「それより話だ」 騎士達が姿勢を正す 「この度女王陛下と共にこの国に来てわかったことがある。まずは外なる神の襲来、つまりこちら側に彼らは侵攻する気があると言うことだね」 「あんなの楽ちんですぜ!」 「…静聴」 「チッ」 「あれはただの指先。君たちはこれからより困難な敵と戦うことになるだろう」 面々は気を引き締める 「そして彼、セウス・クルースベルによって新たな可能性がわかった」 皆次の言葉を待つ 「この世界の終末を変えられるかもしれない」 そうただ一言 終わりと始まりを知らせる 晩鐘が鳴り響いた ≫≫NEXT≫≫

ともだちにシェアしよう!