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第2話
マンションのエントランスを通りエレベーターで上階へ。
「・・お邪魔します」
靴を脱ぐために屈むと上からクスッと笑い声がした。
「声、出る様になりましたね」
「・・ん」
「ここ、僕しか住んでいないので気を使わなくて大丈夫ですよ」
「何で?」
「まぁ、親が金持ちでして、所謂ボンボンなんです。僕」
「テキトーに寛いで下さい」
そんな事言われても、さっきの今で寛げるかと思ったが、体が沈むくらいの柔らかなソファに座った瞬間、俺の意識も眠りの淵に沈んだ。
鼻をつく匂いに意識が戻ってきた。
体を起こそうとしたが、
「いたっ」
節々が痛んで思う様には起き上がれない。
「あぁ。ツラいですか?」
そいつはスッと俺の体を起こすと、サッとクッションをソファと体の間に差し込んだ。
「少し胃に何か入れましょう。スープは用意しましたが、他に何が食べたいですか?お粥とか軽い物が良いですか?」
「いや。ガッツリ肉が食いたい。腹が減った」
部屋の時計を見ると午後の3時を過ぎていた。
またもやそいつはクスッと笑うと、
「わかりました」
スマフォを片手にメニューをめくった。
流行りのウーバーかと思ったが、近所に馴染みの店があるらしくそこから出前が届いた。しかも美味い。
「片付けは?」
手伝おうと思い聞くが、またもやクスッと笑われて断られた。
「まだ、動くのツラいでしょ。良いですよ、僕がしますから。それに時間になったら回収に来てくれますから、重ねて置いておけば良いだけです」
「ホントにボンボンなんだな」
それが俺の正直な感想だった。
「先輩が寝ている間にお風呂の準備が出来ていますから、入りましょうか」
そいつはそう言うと俺の手を引き、立たせようとした。が、動かない俺を見て、
「身体が辛いならお姫様抱っこで連れて行ってあげますよ」
俯いた俺の顔を覗き込んできた。
さっきまで普通の先輩後輩みたいに飯を食っていて、もしかしたらそのまま帰れるかもしれないと思っていた俺は、本当にこれから一緒に風呂に入る事になるんだと、しかも身体を見られ洗われる事になるんだと思ったら、急に恥ずかしくなった。
「あの、・・先にトイレ行きたいんだけど」
そいつのペースに乗せられてばかりもいられないと、せめて少しくらいは事のイニシアチブを取ろうと思った俺はそう言ってみた。
が、それが間違いだった事に直ぐに気が付かせられる事になった。
「あぁ、トイレですか。良いですよ、お風呂でして」
「え?いや・・そんな事は」
俺は驚いて顔を上げた。
そいつは俺の表情を見るなり意地の悪い笑みを見せた。
「あ、やっぱりここてお漏らしして下さい」
「え・・い、嫌だ・・」
首を振る俺に、そいつは続けて言った。
「先輩に拒否権はありませんよ」
「・・・」
「ほら、立って。そのまま、ズボンとパンツ履いたままで漏らして」
そう言うとそいつは俺の体を引き上げ、フローリングに移動させる。
「やっ・・だ。床、汚れ・・る」
「後で掃除すれば良いですから」
「やっぱり・・俺、無理・・」
そう言って何とか勘弁してもらおうと思ったが、そいつは冷たく言い放つ。
「言う事が聞けないなら、お風呂で折檻します。二度と逆らおうと思わなくなるまで、ね」
掴まれた腕にほんの少しだが、力が加えられた。思い切り乱暴にしないそいつのやり方に心臓がキュウと締め付けられる思いがする。少しずつ真綿でクビが絞められるってこう言う事を言うのかと頭の片隅でボゥと考える。
そして俺は、そいつの指示通りにお漏らしをした。
パンツもズボンも濡れていく感覚。染み込みきれなかった液体がズボンと足の隙間から床に広がった。
それを見て俺は涙を浮かべた。急に情けなさが俺を襲ったからだ。
そいつはそんな俺の様子を満足そうに見ている。そして、スッと頬に溢れた涙を指で掬った。
「よく出来ました。じゃあ、次は汚れたズボンとパンツを脱いで下さい。ここで」
俺はもう逆らうのが億劫になって言われた通りに脱ぎ始めた。
「四つん這いになって下さい」
「っ」
床に膝をついた瞬間、涙がとめどなく流れ出す。
「ふっうっうっ」
そして、両手をついたついた瞬間。
「あーダメだ。先輩、可愛すぎ。今日はたくさん犯られたし少しは優しくしてあげようと思ったんですけどね・・無理だわ」
さっきまでの紳士然とした雰囲気がガラリと変わってヤクザな雰囲気になった。こっちが本当の気質なのだろう。
そいつは濡れた俺の下着を持つと、丸めて俺の口の中に押し込もうとして来た。
「んーんー」
必死で抵抗しようとするが、身体が重くて動かない。そいつは四つん這いになった俺の体の上に乗り体重をかけて、片方の手で俺の顎を押さえ口を開かせると、口の中に押し込んで来た。瞬間、刺激臭が口の中から鼻に広がった。
そのまま口を手で塞がれる。引き剥がそうと試みたが、元々体格が違う上に、身体も砂の様に重い俺には力が残っていなかった。爪を立てるのが精一杯だった。
そいつはそんな様子にフッと笑うと、空いている方の手をアナルに這わせる。
俺は驚いて一瞬動きが止まった。
「可哀想に。散々入れられてまだ赤く腫れてる。優しく洗ってやるつもりだったんだけどな」
言いながら指を一本ねじ込んで来た。
「うーうーうー」
「大丈夫。まだ、さっきのザーメン中に残ってるから、直ぐ解れますよ、先輩」
その言葉の通りに、回しながら抽送されていると、トロリと粘液が太ももの内側へ垂れたのがわかった。
「入れるね」
そう言うとそいつは俺の中に入って来た。
「うっうっう」
泣きながら俺はそいつのリズムに刻まれていた。
「あぁそうだ。先輩。先輩が汚した床、綺麗にして下さいね。ほら」
そいつは俺に、俺のズボンを持たせると。
「拭いて」
残酷に言い放つ。
俺は今自分が置かれているこの状況に惨めで惨めで涙が止まらず、嗚咽を漏らした。
そいつはそんな俺を更に蹂躙するために、緩く勃起しているペニスに手を這わせ扱いてくる。後ろを犯されて快楽があるのは事実だったが、その事を認めたくはなかった。なのに、そいつはその事実を引き摺り出してくる。
「先輩がイッたら終わりにしてあげますよ」
俺はそいつのリズムに合わせて自らも動き、そいつの手にほぼ透明に近い液体を少しだけ残し、痙攣したままブラックアウトした。
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