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第13話※

ーカチャ  再び宮が来る可能性がある為、すぐさま玄関の鍵を閉めた時だった。 ーーープルルルル  宮とあんな事があったあとすぐの着信にびくっと肩が震える。ポケットに入っているスマホを取り出すと、瞬からのようだった。  この体の熱が冷めきらない状態で出るのも気が引けるが、心配性の瞬のことなので出ないと後で何を言われるか分からない。 ー呼吸を整えてから もしもし、と電話に出る。 「あ、和夏か?さっき途中であいつに撒かれたんだがそっちに行ってないか?もし来ても絶対扉開けるなよ?」 「ーっ、」 一瞬どきっとした。もう事後だけどなんて言えるはずもない。 「和夏?」 「あ、あ、分かった。来ても開けないから。仕事頑張れよ」 「おう。じゃあまた夜に連絡するから」 「分かった」  電話を切りスマホを玄関の棚に置く。  宮とのことがバレなかったという緊張が溶けてそのまま玄関にずるずると座り込むと、つんっと反り勃った自分の性器が目に入った。宮が帰った後から半端に弄られた場所が疼いて仕方がないのだ。 「ーーっ、う・・ぁ」  親指と人差し指で胸の先端をくるくると転がし、開いた足の下腹部にもう片方の手を伸ばす。  どうかしてる。宮が帰った後の玄関で自分を慰めているなんて。でも、どうしてもやらずにはいられなかった。 「は・・・っ、ん、」  竿から亀頭までするっと撫であげれば体中に電流が走ったように全身が震え上がる。  性器を上下に扱き、もう片方の手で胸の突起をくにくにと刺激する。  断じて宮にに触って欲しいなんて思ってない。絶対に、ない。この自慰は寝取りを止めて溜まってるからやっているだけだ。もとあと言えば溜まってるのも寝取りをやめる原因を作ったのも宮のせいなのだ。  刺激が焦れったくて扱く手を早めると、性器から先走りが溢れてくる。瞬間、先ほど中途半端に弄ってきた宮の顔が思い浮かんだ。 『きもちーの?和夏くん。イっていいよ』 「ーーっあ、・・っ、あぁ・・・っ」  行為をしている時の宮の顔が思い浮かんだ瞬間、全身が震え何かが込み上げてくるのだ。すると、びくびくと熱を持った先端から白濁の液体が玄関マットに飛び散った。 ーー余韻で体の熱が冷めきらない中、なぜ宮のことを考えながら達してしまったのだろうかと罪悪感でうなだれる。だがその思考とは反対に、体はまだ足りないと言わんばかりに性器がつんっと上を向くのだ。  恐らくこれを収めるには性器の奥を慰める必要があるだろう。そこを弄ったら宮の思うツボだと脳内では理解している。だが、どうしても疼いて触らずにはいられない。  宮に中途半端に弄られた尻に精液で濡れた指を伸ばすと、まだ柔らかく指一本を難なく受け入れるのだ。 「ーは、ッ・・・ん・・う、ぁ・・・」  精液を内壁に塗りこむように指をゆっくり馴染ませれば、ローションがなくともいとも簡単に指が中に飲み込まれる。  ぬちぬちと音が玄関に響く中、指の動きが止まらなかった。さらに強い刺激を求めてもう一本指を増やすが、何かがまだ足りないのだ。一番気持ちいいところに指が届かない。宮の指なら届くのに、と駄目だと分かっていても想像してしまう。 「っあ、ぁ・・・っう、・・は、」  もう少しなのに届かない、達しそうなのに達せないもどかしさで頭がどうにかなりそうだった。  仕方なしに胸を弄っていた手で性器を扱く。すると震え上がる先端からあっという間に液体が弾き出されるのだ。 「っ、はぁ・・、ぁ・・っ」  なんとか達しはしたが、尻の物足りなさと、宮を想像してしまった罪悪感。ーーそして二度飛び散った精液がその場に残り、あまりの疲労感にその場に倒れ込んでしまうのだ。 ーーー尚、掃除に苦労したのは言うまでもないだろう

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