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第19話 資料室で※

ゆっくりとだけど巧みに俺の口内を柔らかく舐めたり、吸ったりする鷺沼のキスに、いつも以上感じる俺は妙に甘える様な声を出してしまう。ああ、鷺沼のキスは気持ちがいい。 遊びの男たちとはそもそもキスをする気にはならなかったけれど、それでも気が乗ってする時もあった。そんなキスと、鷺沼とのキスは今は勿論だけど、前から他とは違っていたんだ。それを俺は気づかないふりをしていたのかもな。 俺より大きな身体に包み込まれて、甘やかす様にキスされると、俺はもう立ってられなくなった。すっかり立ち上がった節操のない俺の股間は、もどかしくびくついている。 グッと押しつけられた、記憶に新しい鷺沼の人より大きな昂りも、同じようにすっかり出来上がっていた。俺たちは学校だというのに馬鹿みたいに興奮してしまっていた。 授業はとっくに始まっていて、鷺沼は俺に額を押し付けると囁いた。 「…なあ、いいか?」 勿論俺もすっかり臨戦態勢だったので、頷いた。鷺沼は俺の額にキスすると、資料室の扉に鍵をかけに行った。そして戻ってくると俺の手を引いて人目を遮る奥の戸棚の近くの、備え付けのテーブルに俺を座らせた。 俺たちは貪る様に舌を絡めながら、鷺沼は俺のシャツを器用にはだけた。鷺沼の大きな手のひらに胸を撫でられて、とっくに硬く立ち上がった俺の胸の尖りは期待にますます石の様になった。 「はぁ、こんなに興奮して…。俺にそんなにいじめられたいの?」 そう言うと、俺の胸の硬くしこったちくびをぎゅっと引っ張って、もう一方は鷺沼の熱い口の中へと吸い込まれた。いつも以上に感じやすくなっている俺は小さく呻くと、口に手の甲を押しつけて声が廊下に漏れない様に我慢した。 「ああ、ここも酷い事になってるな…。」 俺のズボンと下着をずり下げて、鷺沼が触れた俺の硬くなった昂りは、鷺沼の手の中でヌチャヌチャと水音を立てた。胸を吸われながらしごかれて、俺は腰がひくつくのが止められない。 「あ、あっ。鷺沼、入れて欲し…。」 俺の懇願に鷺沼はピタリと動きを止めると、ポケットからコンドームを二つ取り出してそれぞれにサッと装着した。もう一つ携帯ジェルを封切って手のひらにドロリと出すと、鷺沼に向けて突き出した、期待に震える俺の尻の窄みに塗り込んだ。 「…涼介のここ、すっかりぱくぱくしてるな。俺の指を旨そうに食いちぎりそうだ。涼介、俺も名前で呼んで…。」 鷺沼にいやらしい事を耳元で囁かれて、俺はすっかり馬鹿になっていた。 「葵、早く挿れて…。俺の中擦ってよ。」

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