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side. madoka
「チッ…」
苦痛に飲み込まれ、抗う術を失い。
力無く、されるがままに身を晒したなら…。
晃亮クンの余裕無い舌打ちが、耳を掠める。
そうして腕の拘束が無くなったかと思えば、
カチャカチャと音がして。
彼はまたオレの上へと、重くのし掛かってきた。
「な、に…?」
膝を持ち上げられた下半身の浮遊感に、
少しだけ頭を擡 げれば。
「…………」
オレの倍以上に猛った、晃亮クンの雄に
視線が固まる。
無言で見下ろしたまま、彼は口角だけを僅かに上げて。
何を思ったか、そそり立つ自身を手にすると…
オレの下半身へと近づけた。
「ちょっ、やだっ…いやっ…」
経験値の無いオレでも、流石に感づいて。
首を左右に必死で振って懇願してみたけれど、
やっぱり願いは届かず。
ソレは有り得ない箇所で、ピタリと止められる。
「ヒッ…!」
不安と恐怖でヒクヒクと痙攣するソコは、
女性器のような潤いなんか有るわけもなく。
ましてや、排泄以外に使われはしないのだから──…
「力を抜け、まどか。」
「イッ…あ゛アアァ────…!!!」
前戯も何も無く、ズブリといきなり雄を突き立てられ。
計り知れない激痛に、チカチカと火花が飛ぶ。
そのまま合図もなくガツガツと腰を打ちつけられ。
感覚で結合部から、血が滲むのがわかり…
そこはグチョグチョと嫌な音を立て。
張り裂けんばかりの痛みが駆け抜けた。
「ぅ…ぁッ、ひッ…」
絶対的な支配の下、繰り広げられる
愛のない戯れ。
「逃がさない。」
渡さない────…
激しく残酷な行為とは裏腹に、
彼の声は終始穏やかで。
何度も何度も、その凶器で犯されるオレは。
夢と現の境目も解らず、
彼とあらぬ場所でひとつに繋げられたまんま…
奈落の底へと堕とされていった。
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