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side. madoka あれ以来、なんだかおかしいんだ。 きっとアレは…ものじゃないだろうに。 思い出す度、唇に触れて。 ソコからわけの解らぬ熱を発してく。 相変わらず晃亮クンには、ムチャクチャにされてたし。その都度、昴クンが必ず世話をしてくれてたけど。 考えてみれば、キミはオレが男の人────晃亮クンに抱かれてる場面に、いつも居合わせていて。 コトが済んで使い捨てのように放置され。 気を失ったオレの処理を色々してくれているわけだから…。 (全部、見られてるんだ…) 今更だけど… 恥ずかしさと惨めさが、ごちゃ混ぜになって。 気がおかしくなりそうだ…。 家にいても学校に行っても、 ましてや晃亮クンに抱かれている時でさえも。 今は何をしてても、 不意に浮かんでくるのは昴クンの事ばかりで…。 このキスが、昴クンのものなら。 この腕がキミのものなら。 この行為が、キミが与えてくれるものなら────… 「ッ……!」 嫌と言うほどイかされて。 なんにも残ってないハズなのに。 そんな事を想像しては、 夜な夜なひとり、右手に頼る…なんて。 どうかしてるよね… こんなに汚れている癖に。 オレも、壊れちゃったのかな…?

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