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side. Subaru
「ごめんなさい…始めからちゃんと貴方を、守ってあげられなかった。」
今更、虫が良すぎるだろう。けど…
「もう…隠しきれそうにありません。」
貴方を、好き過ぎて。
想い人に今、愛の言葉を告げる。
誰よりもアナタだけ。
最初で最後、俺の一生を捧げてでも…
愛していたいんだ。
「うっ、えッ…」
「あ…円さっ…」
何故か泣き出してしまった円サン。
困惑していたら、俺の胸元へ抱きついてきて。
グリグリと顔を埋められた。
「もっ、ムリぃ…昴クン、カッコ良すぎだよ…。」
円サンのしがみつく腕が力強くて。
溢れる涙が、俺の制服のシャツを濡らす。
それさえも、愛おしい。
「オレだって、昴クンが好き。大好き…」
「円、サン…」
キミが同じ気持ちで良かったと、
独り言みたく囁く円サン。
貴方のその声で、好きだと告げられたら。
俺の心は充たされ、溢れ出す。
「あっ…」
傷だらけの身体を、そっと抱き寄せる。
息を吹きかけるよう名を耳打ちすれば…
円サンはゆっくりと顔を上げ、見つめてきて。
潤んだ瞳が俺だけを写し、
物欲しそうに伏せられたから…
互いに近づいて、口づけを交わした。
「ンッ、ふ…ぁ……」
甘い甘いキスは、
下心を惜しげもなく露わにして。
解き放つよう心と心を通わせ、ひとつになったら。
より深く深く…夢中になって互いを絡ませた。
幸福過ぎる…ふたりだけの時。
このままずっと、なんて。
欲深くも願ったりして。
なのに…
『すばる』
どうしても運命が、邪魔をする────…
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