88 / 88
あとがき。
確か鈍色は、昔サイト巡りをしていて。
舎弟扱いの不良クンが、いつも悲恋な感じの作品にしか出会えず悶々としてしまい…昴が生まれました。
敢えて最強な晃亮ではなく、彼が主役。
力ではなく愛が勝る、
そんな感じにしたかったんです。
DVなんて洒落た言葉が出来る前から、
そういうことは沢山あったんですよ。
今だから笑って話せる。
それには幸せなことが大前提ですが…
昴と晃亮を通して、まさに今現実問題でそれと闘う人達がそうなって欲しくて。
昴はすぐ傷も癒えるだろうし、社会適応力もあるから心配ないですけど。
晃亮はきっと、時間かかるだろうなぁ…。
だからこそ大人な遥をチョイス。
敢えて頼りたくもない大人に甘えて、子どもを満喫させたい。
ヤンデレな彼ですが、多分化けますよ
寡黙なわんこ(本性は狼)に…。
現実に暴力はあってはならないことですが…。
私としては、シリアスな展開もなかなか性にあっていた模様。苦手だと思ってたジャンルなんですがね~。
特にラストの晃亮sideはグッときました。
綴ってて泣きそうになった。
人形じみた彼がだんだん人に変わっていく描写。
ちゃんと表現出来たでしょうか?
少しでも彼らの不器用な思いが、皆様に響いたら幸いです。
2010年 5月2日、完結
(2022年某日 加筆修正)
ともだちにシェアしよう!