176 / 230

第三十六章・2

「ぅわ、あ、あぁ……」  しっかりと勃ち上がった響也のペニスに、麻衣は複雑な思いだ。 「こんなのが、いつも僕の中に挿入ってるなんて……」  すごいし、怖いし、そして。 「少し、嬉しいです」 「ああ、喜んでくれ。麻衣のおかげで、こんなに大きくなった」  自分の手によって、響也が感じてくれた。  それは、これまで受け身しか取ってこなかった麻衣には、誇らしかった。 「さて、準備は整った。これからが本番だぞ」 「あ、そうでした」  今から、これを体内に導いてやらなくてはならないのだ。 「どうすれば、いいんですか?」 「まず、ベッドサイドのローションを取って」  麻衣は響也の教えるように、チューブをひねり手に馴染ませた。  ぬるぬると手をペニスに滑らせ慣らしていると、なぜだか自然に熱い息が漏れてくる。 「響也、さん。僕、僕、何だか……」 「麻衣も、感じてきたかな?」  麻衣は響也の体にすがりながら、荒い息を吐いていた。 (お、おかしいな。あぁ、何だか熱い。後ろが、むずむずしてきちゃう……!) 「麻衣。さあ、私の腰に跨って」 「は、はい」  そろそろと、麻衣は響也の体に上がった。

ともだちにシェアしよう!