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「宮部、キツくないか?」
「ん……はっ……も、へーき……」
実は平気ではないかもしれない。
でも、さっきよりもすんなり中に受け入れたそこは少し前からギュッギュッと俺の指を締め付けて内壁をうねらせる。
熱くて指先から溶けてしまいそうだ。
ある意味このまま喰われてしまう気さえする。
一度腰の位置を直して頭を撫でるとゆっくり指を動かした。
ブチュッと音がする度に宮部がビクッと跳ねる。
内を擦って、押して、回して……二本の指を開いてバラバラと動かすと宮部が背中を仰け反らせて顎を突き出した。
「うんっ……あ、はぁ……」
「気持ちいい?」
「わか……んぁっ!……ダメっ!!無……うぅっ!!」
ギュッと枕にしがみついてビクビクと震える。
また達したようでペタンと脱力した宮部をひっくり返してハクハクと必死に呼吸する口を塞いだ。
「……今日はこれで止めとくか?」
「え?」
ぐったりしていた癖に少し悲しそうなその顔はズルい。
「まだ……でしょ?」
「いや、俺のはさすがにまだキツいって……」
その長い前髪を掻き上げて宥めても、宮部はためらいながらも手を伸ばしてくる。
「……今なら、逃げる体力も、ない、よ?」
切れ切れで僅かに微笑む宮部。
そんなに体力ないならむしろ無理だと思うが、どうやら変に強情な宮部のスイッチが入っているらしい。
「絶対痛いぞ」
「……うん」
頷く力もないくせに?
これでもかとローションを垂らすと俺も中途半端になっていた下を脱ぎ捨てた。
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