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 まだ息の整わない宮部の片脚を肩に担いて俺自身にもローションを纏わせてから先を押し充てる。 「……めちゃくちゃ緊張してんじゃねぇか」  身体が強張るのを感じて抱えているその脚にキスをすると、宮部はビクッと身体を跳ねさせた。 「ちょっ!!」  どうやら宮部は不意打ちに弱いらしい。  手を伸ばしてさすがに垂れている竿を握りつつ、足の先まで啄むようにキスをする。  後孔には充てたまま、しばらくそうしてから少しだけ腰を進めた。 「ん"ぐっ!!」  目を見開いた宮部が腕の筋が浮き上がるほど強くシーツを掴む。  カリの先さえ挿っていない状態でこの反応だ。  やっぱり引こうとすると、宮部が前を握っている俺の腕を掴んだ。 「やっ……だぁ」  震えている手に涙が滲んでいる目元。 「だから、待てって。今抜くから」  言っていると、僅かに首を振りながら抱えてはいない方の足が俺に絡みついてきた。 「え……」  戸惑っている俺に向かって、宮部は涙を流しながら首を横に振る。 「何、強がってんだよ。痛いくせに……」  下手に動くと傷をつけそうで抱き寄せることさえできない。 「……なぁ、宮部」  何とか息を吐き出して痛みを逃そうとしていた宮部が薄く目を開く。  グッと少し動かしてみるだけで、宮部は呻いてまたその目から涙を零した。 「……こんなん……違わね?」  腰を引いて宮部を抱き締める。   「何……」  悲しそうに、でも、やっと脱力して宮部は俺の胸にくっついて目を閉じた。

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