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シーツだけ剥ぎ取って、足腰の立たない宮部とシャワーを浴びて倒れ込むようにまた俺の部屋でベッドに転がった。
夕飯も食べずで空腹なはずなのに、不思議と満たされていて幸せを噛み締める。
「宮部?」
声をかけても宮部はもうくてんと脱力して眠気と戦っているようだった。
シャワーを浴びて拭いただけの下着さえ身に着けていないお互い全裸の状態。
手のひらを翳して瞼を閉じてやってから、掛け布団だけ引き上げて俺もその横に身を滑り込ませた。
俺の胸にすり寄ってきてすぐに寝息を立て始めた宮部。
リモコンに手を伸ばそうとして手に触れた額縁を持って見つめた。
いつだったか、雄吾さんからもらったハートに見えるデザイン文字。
元に戻して宮部の微笑んだように眠る寝顔を見つめてから、今度こそリモコンで電気を消す。
しっかりと腕でその存在を確かめて俺もそっと目を閉じた。
やっと一つになった夜。
素肌をピタリとくっつけたまま俺たちは宮部が目を覚まして照れまくるまでお互いを抱き締めて眠った。
この幸せな距離でこいつと一緒に……。
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