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第2話 実験
僕は海斗に問い詰められて、しかも最近の疼きが酷くなっていたこともあって、もう一人で悩むのも限界に感じて顔を背けて言った。
「…言うから。だから、手、離して。」
それから僕は最近ちょっとした刺激でムズムズしてヤバい事や、そうなるとずっと胸の先端が硬くなって刺激に弱くなっちゃうから困ってることを白状した。
海斗は黙って聞いていたけど、おもむろに僕に言った。
「それってさ、思いっきり触ったら治るんじゃない?ほら痛いくらいにしたら、イタタみたいになって、解消しそうだろ?…自分じゃ痛いくらいなんて出来ないし、もしアレだったら俺、やってやってもいいよ。」
心配そうに聞いてた海斗が真面目に提案したことが、僕には凄く簡単な解決法に思えて、思わず頼むことにした。自分で何度か触れたことはあるけど、余計酷くなって触れられなくなったのは経験済みだったからだ。
海斗いい奴。そう甘い事を思ってたのは、僕が世間知らずだったせいなのかな。
僕が頷くと、海斗はスマホを置いて俺の後ろへ座り直した。夏服の僕たちはシャツ一枚で、心の準備が出来る前にいきなり僕の胸元に海斗の大きな手が這い回った。
僕は自分の手とは違う感触にビクッと身体を震わせてしまった。
「…海斗、そんなに風に触るなよ。返って疼くだろ?」
自分の手と、他人の手じゃこうも違うのか、僕は何なら声まで震えてきた。
海斗はちょっと掠れた声で分かったって言うと、自己主張し始めた先端をシャツの上からぎゅっと摘んだ。
「あっ!」
ビリって腰に響くような衝撃が来て、僕は思わず身体をすくめた。止めようと思ったのに、海斗の指は執拗に強く摘んだり、手のひらで擦ったりし続ける。
「おい、ちょっ、待ってっ!あぅん…。」
自分の喉から聞いたことのない甘い声が漏れて、僕は思わず自分の口に手のひらを押し当てた。
いつの間にかシャツはズボンから引きずり出されて、スルリと海斗の大きな手のひらが僕の肌を撫でていた。
「…痛いくらいするんだろ?」
海斗も動揺してるのか声がうわずってる気がする。でも途中で投げ出すのを良しとしない性格がここに出てるみたいで、僕の胸の先を直接ぎゅっと強く摘んだ。
やっぱりビリビリとした刺激が腰まで響いて、僕は顔に押し付けた自分の手のひらの奥で、何度も呻いた。
確かに疼きは軽くなったみたいな気がする。でも反対に違う感覚に取り変わってしまっていた。
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