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第3話 問題の答え

海斗がプチプチと僕のシャツのボタンを外してる事に気づいた時には、もう僕はちょっとした側の段差に押し倒されていた。シャツがはだけて仰向けになった僕に、空を背に屈み込んだ海斗は、やっぱり真面目な顔で言った。 「どう?さっきよりマシになった?今からもっと強く刺激してみるから…。」 そう言うと止める間もなく、僕の胸に吸い付いた。じゅっといきなり強く吸われて、僕はビクビクと仰け反ってしまった。もう胸が疼くとかそんなレベルじゃなくて、めちゃくちゃ気持ち良かった。 僕は海斗を止めるとか、そんな事はどこかに飛んでいた。ただ海斗のもたらす痛いような強烈な気持ち良さが続いて欲しかった。 どれくらい経ったのか、長いようで、そうでもないような時間の感覚の中で、突然海斗が起き上がると僕を引き起こした。快感で頭がふやけた僕は、ぼうっとしたままされるがままにシャツのボタンを嵌めてもらっていた。 「そっちでシャツ、ズボンに入れろよ。」 そう海斗に言われて、僕はハッとして慌てて立ち上がると海斗に背を向けてベルトを外してシャツを押し込んだ。手のひらも息で湿っぽく濡れていて、しかもちょっと下半身が兆してる…。ヤバい。海斗に見られた? 僕の背中に海斗が話しかけてきた。 「…どう?疼いてるの治った?もっと痛くした方がよかったか?」 僕は胸に手を当てて考えた。そう言われてみると、疼きは治った気がする。敏感なのはしょうがないけど、あれだけしっちゃかめっちゃかされたら、痛さでジンジンしてる。 「…最初よりマシかも。ちょっと痛い感じでジンジンするくらいの方がマシだから。」 僕が後ろにいる海斗にそう言うと、突然海斗は咳き込んだ。僕が大丈夫?って振り返るとスクッと立った海斗はションベン行くから先出るわって出口に歩き出した。 僕は何となく、ぼうっとしていた事もあって、小さい声で分かったって返事をするのに精一杯だった。冷静になれば男に胸を吸われたこの意味不明な状況にじわじわと圧倒されてきた。 ていうか、僕たち何しちゃってんの⁉︎僕は恥ずかしさと混乱で顔を覆ってうずくまった。こうやっていても僕と海斗が客観的に見たらエロい事をしていた事実は覆らない。 僕が今のことをじっくり振り返る前に予鈴が鳴って、僕は慌ててゴミを掴むと顔を熱くして教室へ急いだんだ。

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