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第20話

ショウキチ「寛太、相変わらずだな。」 リョウタ「ショウキチ!」 寛太「ショウキチ、久しぶりじゃねぇか。全然顔見せないで。1年ぶりか?」 リョウタ「1年前まで週末はいつも入り浸ってたよな。俺たちよく一緒につるんでたじゃん」 ショウキチ「懐かしいな。あの頃は遊びまくってたけど・・・今はもそういうのは卒業したんだよ。あの後出会った子と付き合ってて、もうすぐ1年になるんだ。今は一緒に住んでる。今日は友達に渡すものがあって来たんだ。」 リョウタ「あのショウキチが遊びをやめたなんてビックリだな」 ショウキチ「俺も信じられないけど、今は落ち着いたもんだよ。恋人一筋だよ。」 寛太「へー。恋人なんて要らないって言ってたお前がね。」 ショウキチ「お前もいつかそういう相手に出会ったらわかるよ。ひとりの人を大事にしたくなる気持ちが」 寛太「俺は変わらないさ。ずっとこのままだよ。」 あの頃の俺は、人を好きになることがよく分からなかった。 嫉妬も独占欲も、愛しいと思ったり、欲しいと思ったことも・・・・ あいつと出会ってから、俺の中の何かが変わり始めた──────

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