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第3話
彼の名は須田林助(すだ りんすけ)。僕・環紬(たまき つむぎ)の一番最初の相手でもある。
ふたつ先輩の彼に高校の時ちょっかいを出され、勢いで学校でしてしまったのが始まりだった。
彼高三、僕高一の夏。クソ暑かった夏休み直前。今でもその時のセミの鳴き声が耳に残ってる……。
「あのっ……先輩っ、僕……その…………」
「いいよ。お前は何もしなくても。俺がするからさ」
校内の一番隅っこにある倉庫の中に引っ張り込まれて体中触られまくってキスされて、暑いのとドキドキとでもうどうしようもなくなっていた。暑いから出る汗とそうじゃない汗と、触られまくって勃起してしまったモノから出る汁と。色んなものが体中から溢れ出ているような気がする。シャツを開かれて、ズボンと下着を膝まで降ろされて、股間に頬ずりされてしゃぶられて射精したモノを飲み干されて体の力が抜けた。
「おっと」
ガクッと膝から崩れ落ちるのを抱き止められて抱えられると尻の穴を探られて弄ばれる。前の汁を潤いにしてズブズブッと指が深く入り込んでくる。だけどそれはけして嫌じゃなくて、むしろ未知の快楽でしかなかった。
■
最初の経験がそんなんだから、あっと言う間に深みに嵌った。
長い休みがそうさせたのかもしれない。でも休みじゃなくてもそうだったんだろうな…とも思う。僕は先輩に呼ばれるまま、彼の家に出向いて関係を重ねた。若いから、とか言う言い訳をお互いに言っていたのかもしれない。この夏休みは凄く充実していたし、日にちがあったから色んなことを試してみたりもした。でもふたりだけですることと言ったら普通に普通で、休みが半分ほど過ぎた頃には乳繰り合うのも飽きていたと言ってもいい。
「なあ、何かほかに面白いことないのかな」
「……分かりません」
聞かれても分かるはずもなかった。こっちは教えてもらっているって意識が高かったし、相手は先輩ってのもあって余計なことを言いたくなかった。ダルダルの時間が何となく過ぎる。そんな感じ。補習もないし、部活もないし、極めてゆったりとした時間が休みの後半にはあった。これはたぶん学校側の配慮で、休みギリギリになって宿題をする時間を取ってくれているんだと思う。何となく休みを過ごしていても宿題はもう七月中にやってあったので、そんなに焦ることもない。だから余計に暇を弄ぶ。
ネットで調べて色んなことをしてみた。でも大して面白くなかったのはどうしてなのか。やっぱり安心出来る場所でするからなんじゃないだろうか……とか思っていると、先輩が同じことを口に出した。
「なあ」
「はい」
「外行ってやらないか?」
「……」
「嫌なのか?」
「……いえ。今同じこと考えてたんで……」
「そうか。気が合うな」
「…そうですね」
こんなところばかり気が合ってもしょうがないと思うのだが、つまらないよりは楽しいほうがいいに決まっている。ふたりしてどこに出かけるか考えるのは楽しい時間だった。
「今からなら公園かな」
「蚊がいるから嫌だな……」
「夏だからな」
「僕のほうが露出が多いから嫌なんですけど」
「……じゃあさ、そこにいたるまでをここでしていくってのはどうよ」
「え……?」
先輩の言うことは絶対だったので逆らえなかった。それに僕は「公園」と言うのには魅力を感じたけれども痒いのは嫌だったので、言う通りにしたほうが利があるかなと思って彼に従ってみた。
「脱いで」
「……」
リビングで彼の目の前でストリップよろしく一枚ずつ服を脱いで全裸になる。
「じゃ、四つん這い」
「…はい」
素直に四つん這いになると、片手にジェルを垂らした手で秘所を触られるとグイグイ指を入れられた。
「ぅぅぅ…」
「どう」
「どう…って…」
「俺はここじゃ入れてやんないけど」
「ぁ…」
そうだった。ここでは寸前までして我慢したまま公園まで行かなくてはならないんだった。そう思うと興奮した。それが素直に前に出てしまい触ってもいないのに先走りの汁が流れた。
「んだよ。結構興奮してんじゃん」
「んんんっ…!」
秘所をズブズブと出し入れされながら前も牛の乳搾りみたいにしごかれどうしようもなくなる。僕は四つん這いの姿勢のまま床をかきむしり腰を振っていた。
「よしよし」
満足げな彼の声に僕のほうもちょっと嬉しさを覚える。こうして秘所をユルユルにしてから夜の公園に出向いた。
その手の人たちが集まるソコは、誰もいないようでポツポツと歩いている人も見かける。ただその公園には女性はいなかった。女性の姿をした女性じゃない人と性別男と言う世界だった。僕たちは、この公園ならここと言う場所を目指して歩いたんだけど、僕は我慢の限界で歩く速度も遅くなっていた。
「ま、待って」
「……辛いのか?」
「はい」
「そうか。じゃあ我慢だな」
「……はい」
そう言われるだろうと 思っていたけど、本当に辛かった。だから少しだけ歩く速度を落としてもらって歩を進める。今僕の中には緩めたところが締まってしまわないようにバイブとストッパーが入れられている。だからもう冷や汗ものなんだけどドキドキもしている。途中トイレを横切り噴水脇を通ると大きな木のある場所に着く。それはシンボルツリーみたいなもので小さな丘になっていて、そこを囲むように木々が生えていた。
「よし。到着だ。環、下だけ脱げ」
「……はい」
下は芝生になっていて、なおかつ人目につきにくい場所でそう言われる。僕は我慢も限界でズボンだけ履いている下半身を露わにした。靴下に靴だけを履いて入れてもらえるように四つん這いになる。そうすると後ろに回った彼が秘所を覗き込みストッパーを引き抜いた。
「ぁっ……!」
ブルブルと震えるバイブだけが中に残り紐が垂れている。それが揺れて内ももに触ったりするのがまた感じてしまったりした。内ももや股間、腰からウエスト、乳首を触られまくって喘ぎ声をあげる。すると周りの木々から人の気配がしてビクッとなってしまった。
「! ……」
正直怖いと思った。だけど先輩の「気にするな」と言う言葉で少しだけ落ち着く。小さく耳打ちされて神妙に押し黙る。だけどそれも触られている間だけで、バイブを入れられたまま生身の彼を入れられて喘ぎ声がデカくなってしまい、もうどうでもよくなっていた。後ろから突かれて逃げられないのに逃げようと這い上がる。最初は四つん這いだったのに、次第に後ろから抱きつかれて串刺しみたいに下から突き上げられる格好になる。そうすると木々の間から色んな人に見られているのがリアルに分かって興奮して自分のモノをしごいていた。
「あああっ…!」
ビクビクッと体を震わせて射精すると、そこここで同じように射精するような声がして辺りが据えた臭いになる。
「だいぶん観客がいたようだな」
ニタニタしながら先輩がそんなことを言う。僕はそれに答えられるだけの余力がなくてうなだれていたけれど、中に出されたモノはそのまま持ち帰ることになり、再びストッパーを押し込まれるとズボンを履いての帰宅となった。
家に戻る途中「どうだった?」と聞かれて「興奮しました」と素直に言うと「だろうな」と満足げに言われた。
「やっぱりお前はこういう体質なんだよ」
「体質?」
「いけないことをするのが凄く好きなんだな」
「……」
それにはすぐにNOとは言えなかった。教えられたことは全て好きだったし、もっと色んなことをしてみたかった。誰だか分からない人たちに視姦されるのもゾクゾクして好きだと思った。だから休みが終わる頃には公園での行為は多くなっていったし、回数を重ねるごとにちょっとずつ様変わりもしていった。それは僕らが、ではなく周りが、なんだけど。
僕らはいつものようにしている。すると、どこからともなく手が出てきて僕の体を這い回るんだ。あまりにその手の数が多くてびっくりするんだけど、悪い気はしない。入れられて感じまくっている内にモノをしごかれ果てる。こんな行為はここでしか成し得ないことだし、苦情を言われることもない。それがまたいいんだと思う。
それから少し涼しくなると、僕はそこで放置プレイをされた。
後ろ手に縛られて全裸のまま木に犬のように繋がれて先輩が帰ってくるのを待つ。暗い中で怖いんだけど、いつものように知らない手が何本も伸びてきて僕の体を這い回った。その手はいつものように蠢いていたんだけど、彼がいないのをいいことに秘所の中にも入ってきて、逃げようとする脚を捕まれて下から舐め回された。
「あああっ……! やっ……やんっ……! んっ……! ん……!」
巧みな舌遣いにすっかり翻弄されてしまい、体がくねる。手で目隠しをされて唇を奪われると後ろに人がピタリとくっついて緩んだソコに躊躇なく穿たれた。
「やっ……あああっ!」
「ふんふんふんっ!」
「はあはあはぁぁ……!」
「す、すげぇ…………!」
そこここでそんな声が聞こえる中、犯される。もうどうなってもいいっ感じで体が震えた。
「ふっ…ぅぅ、う…………」
目を手で覆われたまま後ろの人が変わる。そして奪われていた唇もやっと解放みされたかと思ったら勃起した誰かのモノが入り込んできた。
「うううっ…………」
結局僕は上の口も下の口も知らない誰かに蹂躙されて、しごかれたモノから何度も射精を余儀なくされた。時間にしてどれくらいだったのか、よく分からない。分からないけれど、ずっと入れ替わり立ち替わり誰かに犯されていた。気がつくと触りもしないのに、近くで自分でしごいた汁を小便でもするみたいに体にかけてくる奴もいた。僕はすっかり汚い据えた臭いまみれになってブルブルと震えるしかなかった。何人目かが僕の中で果てた時、我慢出来ずにブリブリッと尻から吐き出した。正確にはひりだしたんだけど、それを周りの男たちに見られて恥ずかしさでいっぱいになる。
真っ暗なのに顔が耳まで赤くなるのを感じる。崩れ落ちそうになるのを正されて頭をしっかりと正面に向けられると猿ぐつわをされて目隠しをされる。抵抗しようとか、そんな気持ちにもなれやしない。僕はされるがまま汚い体で晒されて、明るいライトで照らされた。乳首に洗濯バサミをつけられ、袋にも同じようにつけられた。鼻息が荒くなって涙がこぼれてくるのを抑えることが出来なかった。それは恐怖と言うよりもたぶん興奮からだ。誰にされているか分からない恐怖よりも、されていることに対する興奮のほうが勝っている。
放置プレイはそこまでで、帰ってきた先輩の手によってトイレの近くの水場まで後ろ手のままつれて行かれるとホースで水をかけられてゴシゴシと拭かれた。そうしてからやっと手を解放されると服を着るように命じられるんだけど、その前に秘所にはしっかりとストッパーを押し込まれた。
「うううっ……」
「はしたない奴めっ!」
「ぅぅ」
「いったい誰にされてそんなに喜んでるんだっ!」
「ご……めんなさい…………」
「家に着いたら中をしっかり確かめるからなっ!」
「はい……」
誰にされたのか分からないけど感じまくってしまった体は、まだまだ火照って仕方なかった。僕は家に帰ると、また全裸になって浴室で自分の尻を割って「中を確かめてください」と言えと言わされた。
「中を……確かめてください……」
さっきブリブリッとひり出してしまったので、汁はそんなに残っていないけど緩さは抜群だった。先輩の指が三本入っても余裕で、内壁を刺激されるとそれだけでイってしまいそうになっていた。
「ぁぁぁっ……! んっ!」
「お前は誰にされたか分からなくてもいいんだなっ」
「そ…んなことないですっ……」
「でもこんなに感じてるじゃないかっ」
「……すみません…………」
「俺じゃなくてもいい、ってか複数プレイが好きなんだな」
「……」
「否定しないんだ。やっぱりな」
「ごめんなさい…………」
「いいじゃないか」
「……え?」
「これからは、そういう路線で行ってもいいってことなんだよな?」
「?」
言っていることが分からなかった。僕は彼が何をしたがっているのかが分からずに怪訝な顔をしたんだけど、要するに誰かを加えてプレイをさせて楽しもうと言う魂胆だったのだ。
●
それから僕は彼が見ている前で色んな男とプレイさせられた。
だいたいいつも上も下もキチキチになるくらいのサイズの男が選ばれた。顔とかじゃなくて、ソコのサイズ。それから長さも重要だった。僕が喘げば喘ぐほど先輩は嬉しいらしくて、蹂躙される僕を見ながら自分のモノをしごく。僕は違う男にされながらそんな先輩を見てまた興奮して果てた。
何かを介してのプレイは先輩も僕も好きそうだった。しばらくそうやって遊ぶと、次第にそれにも慣れてしまい面白さをなくしていった。それならどうすると思っていると、今度は客層を変えて「お望みのままに」と言う遊び方かを探し出してきた。
ただそれは今までのものとはちょっと違っていて、僕にもお金が回ってるくようになった。元々彼のところにはお金が入っていたのかもしれないけど、大学に行くに当たってパトロンを作ったほうがいいと言うのが先輩のアイデアだった。確かにそうだ。金がいることばかりでちっとも暮らしていけないと誰かが言っていたのを聞いた。トイレも共同で風呂なしアパートとか、今時考えられないし、したくもない。かといって壁の薄いアパートも楽しめやしないから嫌だった。
ある程度いいランクのマンションに住みたいと思うのなら、二人くらいはパトロンを持っておけと先輩に言われた。自分は恋人だから金は払わないけど、ほかの奴らから金が入るようにしてやる。そう繋ぎをつける条件で先輩とは今まで通りの関係を持つことになった。とは、言っても僕の体はひとつだし、そんなに頻繁に応じるわけにもいかない。で、決められたのが月二相手と言う条件だった。パトロンからは、それぞれ相応の対価を払ってもらいそれを体で返す。先輩の言うことは、それとは別に聞く。口約束だけどそんな感じで僕の体は彼らのモノになった。
時には女装をして青姦させられたり、首から下の毛を綺麗に剃り上げられたり、自分じゃしないようなことを体験した。
女装の時には短いスカートにスケスケの下着をつけられて、わざと歩道橋を渡らされた。濡れ濡れになっているところを下着の上から刺激されて果ててしまい汁が滴り落ちるまま歩かされた。ヒールと言うのも歩きにくくてたどたどしい歩きがまたいいらしい。僕は化粧が綺麗らしくて色んな男から告白もされたけどすべて断った。
乳首は中でも敏感で、あまりいじめられると垂れてしまうということで最近は放っておかれることも多い。それがちょっと寂しいんだけど、見苦しくなるのは嫌だったので自分で弄くるくらいにとどめておくようにしている。下の口も家にいる時にはストッパーを入れるようにしている。これは先輩専用と言う証らしい。
パトロンのところに行く半日前からそれは外されてフリーになるんだけど、それが凄く口寂しい感じがして仕方ない。だから愛人の方に入れてもらえると凄く嬉しくて善がってしまうのがいけないところだなと自分では思っている。
先輩は時々僕を飼う。
先輩の家に行くと全裸に犬の首輪と言うのが多い。ソコだけ出して座る先輩に跨がってズブズブと出し入れを繰り返しながらご機嫌を取る。体の隅々まで舐めて清めて彼を味わう。彼とパトロンの差がはっきり言って分からないでもないんだけど、パトロンの彼らは先輩が厳選した相手なのだから……と思うと丁寧に接客出来た。
「先輩、僕は変わりましたか?」
「ああ。いい方に変わっているよ」
「だったら嬉しいな。最近僕の体は敏感でどうしようもなくなってるから……」
「色んな男と犯ったけど、中でも最初の男は忘れられないだろ?」
「……はい」
「環。俺のことが好きか?」
「はい」
「だろうな。また面白いこと探したら犯ってやるから、楽しみにしておけよ」
言われて僕は彼を深く差し入れながら「はい」と即答していた。
そんなこんなで、僕の不埒な学生生活は今も進行形だ。次は何をやらされるのか、戦々恐々としながらも同じくらいのワクワクに襲われている。先輩との出会いは転換期でしかない。僕は、あなたのモノです。
終わり
タイトル「出会ったが最後」
20171014
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