1 / 21

匂い

「相馬さん。オレ、相馬さんの匂い好き」 甲に顔を疼くめて呟く陸。 何ていうか、陸の息が少しくすぐったい。 「分かったから!一旦離れろ、くすぐったい」 そう言って身を捩って抵抗しようとするけど 腰を抱く手は解けない。 「んー……だめ、もうちょっと……」 「いいでしょ」 首筋に軽く口付ける。 その途端ビクッと跳ね上がる俺に くすっと笑う陸。 「あれ?感じちゃった?」 そういって意地悪く笑い 唇が触れ合った。 深くなっていく口付けに 幸せを覚えたのは内緒。 (アイツはもしかしたら匂いフェチなのかも)

ともだちにシェアしよう!