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side. kentarou 「ンッ…んん…っ…」 こんな事、あっていんだろうか? “お前にもシてやる────…” ヤケを起こした先輩は、 有無を言わさずオレを押し倒してきて。 その綺麗な顔は今────…オレの下半身にあった。 ベッドに腰掛けたオレの、股の間にちょこんと正座し。 その薄くて愛らしい唇を、 これでもかってくらい開けて… オレのナニを、咥えている。 勢いで啖呵を切ったためか、強引に取り出したオレのムスコを目の当たりにした時。 先輩はちょっと…怯んでた。 自慢じゃないが、 先輩のモノの倍くらいは軽くある、オレの男根。 平均値は知らないけど、修学旅行なんかで冷やかされる程度には立派な方なんだと…自覚はしていた。 見た目だって先輩の鮮やかな代物とは大違い。 浅黒くて、およそ雄らしいモノだったから…。 それでも、プライドが許さない先輩は有言実行。 震えながら竿を手に取り、探るようペロッと舌先で味わうと。 意を決し、口いっぱいにソレを収めていった。 「んンッ、ふっ……ん…」 上手いとか下手とか、そういうのじゃなくて。 先輩の行為は、たどたどしかったけど。 許容範囲を超えるオレのモノを、必死で頬張って。 気持ち良くさせようと奮闘するその姿だけで。 イけそうなくらい…オレは幸せだった。 「ッ…ムリは、しない‥で…?」 先輩の気持ちは嬉しいケド。 我慢させてまで、ご奉仕させたくはない。 オレはシたかったからシたわけで… 望まない事を強いて、先輩が苦痛になるのだけは、 どうしても避けたかった。 「へい、きだ…」 そう言ってまた、オレのグロい肉を頬張る。 口だけではカリまでしか入らないから、竿部分は覚束ない両手でユルユルと扱き。 シャープな顎筋に銀糸を垂らしながら…歯を立てぬように奮闘していた。 あ───…フツーに気持ちイいや…。 今やほぼ完勃ち状態。 張り詰めたソレは青筋を立てて反り勃ち。 更に先輩の口を抉じ開けた。 オレの為に自ら誘ってくれて。 愛しい人の新たな一面に、つい目頭が熱くなる。 それを紛らわすために先輩の耳に手をやり、 伸びっぱなしの髪をくしゃりと鋤けば… オレのモノを夢中でしゃぶっていた先輩は、 行為はそのまま、(とろ)けた視線だけをこっちに向けてきた。 床に座り込んだ先輩は、 発情期の黒い雌猫みたいに妖艶で。 こぼれ落ちそうなくらいに潤んだ瞳が。 オレを煽り…虜にさせる。 徐にちゅぽんっと音をたて、 蜜を垂らしながら、オレの雄を吐き出す先輩。 ヌラヌラと光を放つ唇にオレはゴクリと喉を鳴らし、 ついつい魅入ってしまった。

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