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side. kentarou
じっと熱い眼差しを向け、先輩が震えた声で口を開いた時。
「気持ちいい、か…?」
その一言が決定打で。
なけなしの理性を吹き飛ばされたオレは。
先輩の顔を両手で掴むと…下腹部にグリと押し付けた。
「もっと、気持ち良くシてよ…綾兎先輩…」
ツンと意地悪く先端で唇をつつけば、
先輩の表情はより色気を醸し出す。
そのまま従順に。
ゆっくり口を開き、咥えたのを確認したオレは…
自らの手で…先輩の頭を揺さぶり始めた。
「ンンッ…ん……!!」
顔を歪めながらも、必死で耐える先輩。
「ごめんねッ…ちょっ、よゆ‥ないんだっ…!」
ガツガツと、喉の奥まで突き上げ。
自身の熱を先輩の口内の壁へと擦りつける。
まるで疑似セックスしてる気分になって。
性欲を掻き立てられるオレは、更に興奮していた。
「んぁッ…も、イきそ!…出して、い…?」
そう告げたら、目でゴーサインを出してくれる先輩。
「…はぁッ…!」
「んン…────!」
オレのピストンは一気に加速して絶頂に到達。
そのまま先輩の口の中いっぱいに、子種をビュクビュクと注ぎ込んだ。
あまりの量に、溢れ出た精液が先輩の顎を伝い…
ポタポタと白い太股へと落ちていく。
コレは、なんてヤラシイ光景なんだろう…
「無理しないで、出していーよ?」
すぐさま口元に手を差し出すも、
含んだままイヤイヤと可愛く拒まれて。
ゴクゴクと何度かに分け、ソレは律儀にも飲み干されてしまった。
「…おいし?」
とりあえず聞いてみたら。
「…苦い。」
もっともな意見で眉間に皺寄せる先輩は、可愛過ぎる。
たまらなくなって、ぎゅうっと先輩を抱き寄せグリグリ頬擦りすれば。頭をぺちんと叩かれてしまった。
叩き方まで、ホント可愛いんだよなぁ…。
暫くそうしてじゃれ合っていたら、
急に先輩が真顔になって。
「…これだけで、満足なのか?」
オレとしては充分過ぎる位の、ひとときだったから。
無理に急ぐ必要もないかなって、思ったんだけど…。
「続き……つ、次なんていつ来るか、解らないからなっ…」
ヤりたいなら早くしろとか…
半ば命令みたいな口調で言い切られたから。
ここで引き下がったら、男が廃るってもんでしょうよ?
「…~っめちゃくちゃシたいッス!!」
忠犬は主人に従順なんだ。
偶に牙剥いて…狼サンには、なっちゃうけども…
いいんだよね?
「ああっ!!…でも…」
そこでハッと我に返る。
そうだ、いつかこうなる日の為に。
前々から準備してたモノがあったんだけど…
そこでオレのテンションは、一気に急降下し。
「オレ、持ってきてないッス…。」
「は?…何のコトだ?」
「だっ…だからっその…いくら何でも最後までは、シないだろうなぁって…。オレも我慢しなきゃって決めてたもんだからっ、その…」
「?……はっきり言え。」
しょんぼりと、けれど顔を真っ赤にして口ごもるオレに。先輩はコツンと額を叩く。
仕方なくオレは俯いたまんま、怖ず怖ずと答えた。
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