41 / 54
27
side. Akihito
(俺、は……)
上昇する鼓動、熱。
聴覚が麻痺しそうなくらい、全身が音を立て、
沸騰していく。
「保っ…」
どうにかなってしまいそうな思考を死守する為に、
保の肩を掴み、引き剥がそうと試みたけど…
それは、
「ッ…───!!」
保からのキスに、阻まれてしまう。
デタラメな口付け。
言葉通り、くっつけただけの幼稚なキス。
自分からなんて…きっと初めてなんだろう。
息継ぎもなしに、ただがむしゃらに柔らかなソレを押し付けられ…
その必死な姿に。
最近覚えたばかりの感情が、頭を過ぎった。
これ、は────…
「んんッ…ふッ…ぁ…!」
保の両頬を包み込み、
呼吸するために開かれた唇から舌を捩じ込む。
一瞬驚いて身体をビクつかせたものの。
薄目に視線が合わされば、保も俺の背に怖ず怖ずと腕を回してきて…
おぼつかない舌を絡めてきたから、
遠慮なくソレを捕まえた。
「ふぁっ、ぁ…っん…」
クチュクチュと響く水音と、互いの荒々しい息遣い。
たまに漏れる保の艶っぽい呻き声に、
俺の身体が、徐々に変化を見せ始める。
「はッ…保……」
勢い任せにベッドへと押し倒せば、
涙目でうっとりと見つめられ。
吸い込まれるみてえに、そのまま覆い被さって…
またお互いに奪い合う。
どうしてこんな事になっちまったのか…
初めのうちは頭に浮かんでた疑問も。
ここまで来ると後はもう、
俺にも保にも、考えてる余裕なんざなかった。
「んッ、ぁ…ンふッ……!」
舌で掻き乱し、歯列をなぞると…
吸い上げるよう舌を絡め、激しいまでのキスを繰り返す。
ダメだ、全然足りねぇ…
唇を塞いだまんま、保のシャツをたくしあげる。
本人はキスに意識を持っていかれ、全く気付いてねぇから…すぐに細くて白い肌が、露わになった。
「ンッ……あァッ…!?」
迷うことなく、
脂肪も筋肉も殆ど付いてないソコに手を滑らせる。
そうして敏感な反応を見せた保を認め、
無意識に歓喜する俺は…
唇を離し、繋がった糸を舐めとると。
簡単に折れちまいそうな位細っこい首筋に、甘く噛みついた。
ソコに赤く卑猥な痕を、ワザと残して。
「あっ、ああっ…!」
次は胸の突起。
男のモノにしては、スゲェ綺麗なピンク色で。
喉を鳴らし舌嘗めずりをして…思い切りソコへかぶりつく。
舌で丁寧に包み込み、先の尖りで弄べば…
保の身体はビクビクと揺れ、愛らしくも鳴き喘いだ。
ともだちにシェアしよう!