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四日『石の日』

 混雑を避け、遅れて行った初詣。 「あ、ノブくん、クレープ屋あるっ……ぅわぁぁぁっっ」  並ぶ出店に気を取られて、足元に大きな石があるのに気が付かなかった。盛大にコケた晴日を周りの人たちが一斉に振り返る。 「いったぁぁ」 「子どもかよ。ほら、痛いの痛いの飛んでいけ。治ったらクレープ買いに行こうな」  信周が笑いながら、恥ずかしさと痛みで半べそをかく晴日の膝をよしよし撫でてくれた。  

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