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十九日『カラオケの日』

「め〜〜ぐ〜る〜〜め〜ぐる〜季節の〜中で〜」  久々のカラオケ。合唱部だった晴日の柔らかい声が高く伸びて、優しくメロディを紡いでいく。晴日の十八番はもちろん……。  ――しかし、何でそんなに松山千春が好きなんだ? まあ、上手いけど。  渋い選曲に首を傾げつつ、信周はひたすらタンバリンを叩く。

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