37 / 368
六日『プロフェッショナルの日』
ポチ、ポチ。静かな部屋に響くたどたどしいキーボードの音。
「うえぇ?」
レポートの途中でフリーズしたノートパソコンの前で、晴日が絶望的な顔をしている。
「どうしよう、フリーズしちゃった」
「どれ、貸してみろ」
晴日は機械に弱い晴日に代わって、プログラマーの信周があっという間に問題を解決。
「はい、治ったよ」
「さっきまでのちゃんと保存されてる?」
「大丈夫だよ、ほら」
「本当だ、さっすがノブくん。ありがとう」
「どういたしまして」
晴日がレポートを再開した。信周は隣で静かに新聞を読み続ける。
ともだちにシェアしよう!