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七日『ふるさとの日』
「……うん……うん……大丈夫だよ、うん……迷惑とかかけてないって、ちゃんとやってる……本当だってばぁ……うん、ゴールデンウイークには帰るから。うん……あ、ノブくん帰ってきた。じゃあまたね」
玄関の音に気付いた晴日は急いで電話を切って、信周を出迎える。
「お帰り」
「ただいま。今のおばさん?」
「うん。野菜採れたから送るって」
「助かるね、おばさんとこの野菜美味しいもんな」
「えへへ、届いたら何か美味しいの作るね」
晴日は腕まくりをして見せた。晴日の母の実家は農家。料理の腕は祖母仕込みだ。
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