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十一日『建国記念日』

「ハル、起きようぜ」 「……んー」 「どっか出かけない?」 「……ん」 「ハル?」 「……」    今日はせっかく仕事も大学もバイトも休みなのに。晴日はちっとも起きる気配がない。信周は晴日を抱き寄せて、パジャマの中に手を入れた。 「ま、これはこれでいっか」  すべすべの肌を思う存分撫で回す信周。眠っているはずなのに、触られた晴日の体は少しずつ反応を返し始める。

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