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二十一日『漱石の日』

 カーテンを閉めに行った信周が外を眺めている。晴日は隣に立って一緒に空を見上げた。   「ノブくん、何見てるの?」 「ああ、月が綺麗だなあって」  信周はそう呟いて晴日を見つめた。

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