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十二日『スイーツの日』

 バイトを終えマドレーヌを買った晴日を見送ると、レジの女の子は店の奥にいる同僚を振り返った。 「ねえねえ、吉永くん、今日も二個買ってったわよ」 「また? やっぱり彼女かなあ?」 「え〜ショック。そういうの無縁のイメージなのに~」 「どんな子だと思う? ふわふわ系の不思議ちゃんとか?」  晴日の知らないところで、いろんな憶測が飛び交っている。童顔の癒し系で、雰囲気も幼い晴日。同僚たちからも可愛がられているのだ。

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