101 / 368

十一日『いい朝食の日』

「ハル、起きろ。ほら、ちゃんと食えよ」  テーブルにはシリアルの入ったお皿。なかなか起きてこない晴日のために信周が用意したものだ。もたもたと席につく晴日を信周は笑う。 「その歩き方、ははは、よぼよぼじゃん」 「ノ、ノブくんのせいなんだからねっ。俺のっ、尻が……筋肉痛なの……」 「うん、ハル可愛かったなぁ」 「やだ言わないで……」    だって昨日はいつもより激しかったから。晴日が頬を赤らめて睨みつけると、信周は楽しそうに笑ってシリアルに牛乳をかけてくれた。 【参照◇四月十日『駅弁の日』】

ともだちにシェアしよう!