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十一日『いい朝食の日』
「ハル、起きろ。ほら、ちゃんと食えよ」
テーブルにはシリアルの入ったお皿。なかなか起きてこない晴日のために信周が用意したものだ。もたもたと席につく晴日を信周は笑う。
「その歩き方、ははは、よぼよぼじゃん」
「ノ、ノブくんのせいなんだからねっ。俺のっ、尻が……筋肉痛なの……」
「うん、ハル可愛かったなぁ」
「やだ言わないで……」
だって昨日はいつもより激しかったから。晴日が頬を赤らめて睨みつけると、信周は楽しそうに笑ってシリアルに牛乳をかけてくれた。
【参照◇四月十日『駅弁の日』】
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