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十日『ファイトの日』
遅くに帰宅した信周がどさりとソファーに座って「はあ」と息を吐いた。連休明け、早くも疲れが溜まっている。すると晴日が隣に座ってエナジードリンクを差し出し、にこにこと信周を見上げた。
「これねぇ、ノブくんのために買ってきたんだぁ」
「え、ありがとう」
「へへへ」
信周は晴日の髪をそっと撫でると、受け取ったエナジードリンクを飲み始める。でも。本当は晴日の笑顔と優しさが何よりの元気の素だというのは、晴日には内緒だ。
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