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十三日『信周の誕生日』

「ノブくん、誕生日おめでとう」 「ありがとう」  晴日は密かに準備していたプレゼントを信周に渡した。信周は包みを開けると、ぱっと嬉しそうな顔をした。 「これ今すっげー話題になってるやつじゃん。うわ、めっちゃ嬉しい。さんきゅ、ハル」  某有名スポーツブランドのスニーカー。早速履いてみると、ぴったりと足にフィットする。 「おお、いい感じ。どう、似合う?」 「うん、かっこいい」  晴日はポーズをきめる信周の胸にぽふっと飛び込んだ。優しく抱きしめてくる信周を見上げると、晴日はすぐにその手をすり抜けて離れてしまう。再び戻って来た晴日の手には色違いの……。 「えへへへ、俺もお揃い」  そう言って晴日は照れ臭そうに笑った。

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