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十七日『お茶漬けの日』

「ねえ、ノブくん、まだ寝ないのぉ?」  ソファーでうとうとしていた晴日がふと信周を見つめた。信周はまだ忙しそうにパソコンを操作している。 「あともうちょっと。ハル、先に寝てて」 「うん」  ポーッとしながら晴日は立ち上がった。そして、寝室ではなくなぜかキッチンへと向かう。暫くして戻ってきた晴日は、その手に茶碗を持っていた。 「はい、ノブくん」  手渡されたお茶漬けには、信周の好きな海苔がたっぷりかかっている。

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