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十九日『ボクシングの日』

 ベッドで俯せになって動画を見ている信周を見て、晴日はにやりと笑った。後ろからそっと忍びより、驚かせてやろうとぴょんと飛びつく。 「ノーブーくんっ」 「ぬあっ?」  ゴッ  驚いた信周が勢いよく振り返ったその直後、頬に見事な肘打ちがキマって、晴日はベッドの下に転げ落ちた。 「ひぃっ……」 「うわあ、ハルごめんっ」  いたずらは失敗。涙目になった晴日を、信周があたふたと抱き締める。  

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