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二十二日『ナッツの日』
海で拾った貝殻を並べて眺めていた晴日が信周のほうを向いた。
「ノブくん見てぇ、珍しい貝殻」
「ふうん……って、ハル? 本気で言ってる?」
晴日が持っている貝殻を見て、信周は盛大に噴き出した。
「ぶわっはっは、これピスタチオの殻じゃん」
「え? そうなの?」
晴日は納得いかない顔で、貝殻を見つめた。
「まってよ、ピスタチオってクリームとかマカロンとかアイスのやつじゃん……?」
「ハル、殻付きピスタチオ食べたことないんだっけ? 今度一緒に食べようぜ……ぶふっ、はははっ」
大笑いする信周の前では、目を丸くした晴日が手のひらの上のさっきまでは貝殻だったものを見つめている。
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