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二十五日『即席ラーメン記念日』

「お腹すいたぁ、ラーメン食べよっと。ノブくんもいる?」 「俺はいいや、ありがとな」 「そぉ?」    カップ麺に湯を注いで、三分待って。 「いただきまぁす」  晴日が麺をフーフーすると、部屋は食欲を刺激する美味しそうな香りでいっぱいになる。お腹はすいていないはずなのに、たまらず信周はごくりと喉を鳴らした。 「お湯、ノブくんの分も沸かしといたよ」 「そうなの? じゃあやっぱり俺も食おっかな」  だっていつも一人が食べているともう一人も必ず食べたくなるから。豪快にラーメンをすする晴日の隣に、湯を注いだカップ麺を持って信周が座った。  

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