246 / 368
二日『宝くじの日』
いつもは通り過ぎるだけのスーパーの宝くじ売り場。今日はなぜだか妙に気になって、晴日は立ち止まった。少しだけ迷ったけれど、スクラッチくじを2枚だけ購入してみる。その場でさっそく削ってみた晴日の目がまん丸になった。
「うそぉっ、当たり? え、ほんとぉ?」
思わず声が出た。
――やったぁ、わぁどうしよっかなこれ。お肉のいいやつ、買っちゃおっかなぁ。
すぐに換金した二千円を握りしめ、晴日は足取り軽く精肉コーナーへ向かった。
ともだちにシェアしよう!