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七日『クリーナーの日』

 夕食はあつあつのカレーうどん。信周がずるっと麺をすすると、湯気で眼鏡のレンズが真っ白になった。 「うわっ、見えねえ」 「ぷっ、真っ白ぉ」    信周は眼鏡を外すとTシャツの裾で軽く拭き、またかけなおした。 「ねぇ、伊達なんだし外したら?」 「ああ、うん、そうだな」  頷いてみるものの、日焼け後はまだまだ気になる。麺をすする信周のレンズがまた白く曇った。      【参照◇七月十七日『漫画の日』】     

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