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三十日『宅配ピザの日』

 晴日がバイトから帰ると、信周は持ち帰った仕事をしていた。元気な「ただいまぁ」の声に信周が顔を上げる。 「ノブくんお疲れ様」 「ハルもお疲れ。わ、もうこんな時間かあ、腹減ったな」 「俺もお腹すいたぁ。ねえねえ、ピザ頼もうよ」 「お、いいねえ」  二人はぴったりくっついてアプリの注文画面を覗き込んだ。

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