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四日『いいよの日』

「ノブくんごめん、昨日ね、あの……ノブくんの服にシミつけちゃった」  朝、目を覚ました信周が見せられたのは自分の白いカットソーだった。胸に薄ピンク色の大きなシミ。晴日がしょんぼりとうなだれている。   「すぐに洗ったんだけど落ちなかった」 「……どうせまた、それ着て寝ながらジュースでも飲んでたんだろ?」    図星だ。信周がため息を吐くと、晴日はもう一度「ごめんなさい」と小さく呟いた。 「いいよ、大丈夫」  信周は諦めモードだ。俯いたままの晴日の頭をくしゃっと撫でた。

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