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十二日『バッテリーの日』

 布団に入った晴日がそっと信周の手を握った。   「ノブくん」 「どうした?」 「あのね、充電してほしいの」 「ん」  信周が優しく笑う。 「おいで」    ぎゅっと抱きしめられて、晴日は信周の胸にぴたっと顔を押し付けた。心が満たされる。あっという間に充電完了。これで明日も頑張れる。

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