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十五日『いちごの日』

 目の前に大量の苺。今日はクリスマスケーキ用の苺を任され、晴日は張り切っていた。まずはよく洗って形を選別する。不揃いの苺はひたすらスライス。  苺に夢中の晴日は全然気づいていないけれど。隣りでは同じアルバイトの女の子が、華麗に包丁を扱う晴日に熱い視線を送っていた。

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