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第1話 性奴隷宣言①※
「もっと脚上げろ! アホみたいにブルンブルン、チンポ揺らすんだよ!」
「……ウッ! はっ! はいっ……!」
瀬名 弦希 は、鍛え上げられた長い脚を大きく振り上げた。
「ははっ。ガマン汁が太腿まで垂れてきてるぞぉ~」
黒いレザーソファにふんぞり返ったスーツ姿の男が、ロープで括られた瀬名のチンポに侮蔑の目を向ける。
「こんなトレーニングで感じるなんて、どんだけヘンタイなんだ。まったく」
――大都会の高層ビル群を見下ろす50階のオフィスの応接室。
黒い絨毯張りの広い部屋の窓辺にあるソファに腰を下ろした、M商事株式会社の重役の男たち5人。
その前で、スーツを脱ぎ、素っ裸にさせられた瀬名は、さきほどから意味のないランニングを続けていた。
未開発の小ぶりな乳首に穿たれたニップルクリップから伸びたチェーンの持ち手が、キャスター式のコートハンガーラックの枝に引っ掛けられている。
チンポの根もととタマ袋をまとめて縛ったロープの先が、ハンガーラックに括りつけられており、「ほらほら、しっかり走らないとチンポ千切れるぞ~」と重役たちの部下に笑いながらハンガーを動かされ、瀬名は全面ガラス張りの窓沿いを往復していた。
頭の後ろで組んだ両手。
細い腋毛の生え茂った腋。
小中高大学そして社会人と、20年近く野球を続けてきた瀬名の肉体はボディビルダーのようにがっちりしており、割れた腹筋や大ぶりな筋肉質の尻やパンパンに張った太腿も――まるで彫刻作品のように美しかった。
「さっきむりやり飲ませた薬が効いたのかもしれないですね」
走りながらチンポをプルプル揺らす瀬名を見た男が、言う。
「かなりきつめのエクスタシーですから」
(……うっ! うぅっ……!)
自らの意志とは裏腹に、ギンギンに反り勃ったチンポから滲み続けるガマン汁に、瀬名は歯を食いしばる。
ハンガーラックで引っぱられた乳首に感じる、これまで経験したことのない熱い疼き。
(ど……どうしたんだ――おれは……)
尻も――何かヤバいものでも塗り込められたかのように、ムズムズする。
乳首、チンポ、尻穴すべてが、「もっと……もっと虐 めてぇ!」と叫んでいるかのようだ。
「よし、ランニングはこれくらいにしておいてやる」
パリッとしたスーツ姿の男が、立ち上がる。
そのことばに、ハンガーラックを動かしていた部下は、ぴたっと立ち止まる。
「……ひっ……いっ……いぃっ……」
ガクッと膝をついた瀬名はその場に崩れ落ちた。
よつんばいでうずくまるその背中を、
「だらしねぇなぁ。そんなんじゃあ特大ホームランかっとばせねぇぞ?」
重役のひとりが、どこからか持ってきた木製バットで叩く。
「ぐっ! ふぅっ……!」
「チンポ汁だらだらこぼしやがって。絨毯が汚れるだろ」
「……も……申し訳ありません――」
絨毯に頭をこすりつけて詫びる瀬名に、「舐めてきれいにしろ」とさらにもうひとり――別のバットを持ってきた重役が命じる。
「は……はい……」
床に落ちたチンポ汁を舐め取る瀬名。
天井に向かい大きく突き出したその尻を、男たちは左右からグリグリとバットでつつく。
「にしてもデカい尻だなぁ~。野球選手はケツと腿を鍛えてるっていうのはホントだな」
「これくらいデカけりゃ、多少手荒なマネしてもこわれないだろう」
「うっ……!」
バットの持ち手部分でアナルを突かれた瀬名はびくっと上体をのけぞらせる。
ぐいっと二本のバットで左右に押し開かれ、丸見えになるアナル。
「なんだ。ケツ穴ヒクヒクしてるじゃねーか。クソでもしたいのか?」
収縮する尻穴を覗き込んだ男たちがあざ笑う。
「ちっ…‥ちがうっ……」
首を振る瀬名に、
「『ちがう』だと? タメ口きいてんじゃねぇぞ、コラ! てめぇの立場、わかってんのか?」
ドカッと蹴りをくらわせる重役たち。
「ぐっ……! うぅっ……!」
革靴で背中や尻を蹴られ、「もっ……申し訳ありませんッ!」と絨毯に顔をこすりつけながら、
「ク……クソはぁっ――! まだしたくないでありますぅッ……!」
瀬名は、惨めきわまりない返答をした。
「ははっ。なんだそれ」
「どこの兵隊だよ」
「反省の色が見えないようだったら融資の件は打ち切りにするからな」
「そ……そんな――っ……」
――瀬名の勤め先は、この会社の子会社である、従業員数30名ほどの零細企業だった。
不況や物価高の影響で経営が難航し、あわや倒産か――という危機に瀕したとき、突然、親会社から連絡があった。
特別に融資を追加してやってもいい。
その条件として、瀬名ひとりだけを本社に出向させること。
期間は3か月。
そのあいだ、瀬名が本社の役員たちの役に立てば、今後も特別融資を続けてやる。
詳しい仕事内容は面談で知らせる。
社長にそう話を聞かされ、菓子折りを持ち、会社のある埼玉から上京したのが今日。
「だいたいなぁ、赤字だらけのおまえの会社を融資したところでなんのメリットもねぇんだよ!」
「ほっ……! ごっ……!」
どこからか出てきたT字鞭で、尻をビターンッ、と叩かれる。
「そのうえ野球部の遠征費だ、道具代だなどぬかしやがって。おまえんところみたいな弱小企業が社会人野球やれてるのはなぁ、うちがスポンサーまでやってあげてるからだぞ?」
「はっ……はいっ! いつもありがとうございますっ……!」
――丘の上スカイアストロズ。
瀬名がエースで4番を務める社会人野球チーム。
けして強いチームではないが、瀬名のイケメンぶりで、女子人気は非常に高い。
「おれたちはな、おまえみたいなイケメンが女にキャーキャーいわれていい気になってるのがいちばん気に入らないんだよ!」
「そ……そんなことな――」
「うるせぇ。口答えすんな」
「ひっ……!」
尻にたちまち飛んでくる鞭とバット。瀬名の尻はもう、サルのように赤く腫れあがっている。
「おまえがいつまでもそんな態度ならこの場で融資は打ち切りだ。とっとと帰ってうちの会社は潰れますとあの能無しタコ社長に報告しろ」
「そっ……それだけはっ……」
大卒で入社して4年。
けして給料は高くないが、アットホームで、野球好きの仲間がたくさんいる。
瀬名は自分の会社が好きだった。
(社長は、今年お子さんが大学と高校のダブル受験だといっていた……いま倒産なんてことになったら――)
3か月。
たった3か月だけ――自分ひとりがガマンすればいいのだ。
この重役たちの――『性奴隷』になるという任務を――――
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