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黒田くん

優しい言葉がこれほどにもΩの精神状態を良くするなんて。 先生にお会いできたことが幸せだった。 家に帰ってメールを見ると楽しくご飯を食べた裕太が写っていた。 「裕太ばあばと会えて楽しそう、よかった」 明日から1週間仕事だ、再来週に発情期がくるから少し早めに作業をしておかないと。 しーんとしている家を見て 「今日1人なんだよね……」 急に寂しくなった。 普通の家庭なら発情期がきたら夫とのHをして軽くできるのに、でも僕にはいない。 薬で軽くするしか方法がなかった。 発情期がくる前の発散少ししておこう。 オナニーグッズを取り出してそれを挿入する。 「んっ// はぁはぁすごい固い……手前こするの気持ちいい ん// もっと奥に……あっ!? はぁはぁ……」 ドピュっと射精した。 吸盤になっているので床に張り付けて腰を落とす。 「ん// あっんぁ気持ちいい」 本当はもっと激しく奥を突いてほしい。 ぐちゃぐちゃにしてほしい。 でも裕太が大きくなるまでは…… 「んっんっ// あん」 出産をしたから蕾も昔に比べたら開くようになり最近じゃ激太ディルドも挿入できるようになってしまった。 「僕はなんてもんを買ってしまったんだ」 ハレンチ、バカ!! 自分を責めつつでもそれを前立腺にこするのが気持ちよくて3度も射精をして力つきた。 風呂に入り体を洗い、布団に入るとメールがきて 裕太も大きなお風呂で満足したのか可愛い寝顔が送られてきた。 もし裕太がαと診断されたらその時点で僕はお役御免になる。 もし裕太がα以外だったらずっと一緒にいられるのに……さみしい。 次の日 裕太のお迎えは夜だから仕事帰りに寄ろう。 役所の仕事は町役場で事務員として働いている。 パソコンでリスト化したり申請や受付などもしていく。 業務は楽しいけどΩが1人という状態でβ、αから厳しめな叱咤がくることもあり精神面のほうがやられる。 かといってΩに他の職場の選択権はあまりない。 最悪体を使うことで稼ぐしかない。 ここも水嶋さんの顔があってΩ枠に入れたんだから頑張らないと。 自席に座ると 「あ、水嶋さんおはようございます」 「おはようございます、黒田くん」 黒田くんは半年前に入ってきた子で僕が新人教育をすることになり仕事を一緒にするようになった。 若く身長も高く、きっとモテるんだろうな~なんてのんきなことを考えていると 「Ωが真ん中立つなよ」 と 「はい、すみません」 「ごめんね、ちょっとこっち寄ろうっか」 「はい」 黒田くんはαで今の人たちを睨みつけていた。 そんなことは見なかったことにして 「黒田くんどうしたの?」

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