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第108話 僕の体力※

 僕はあっくんに胸をきつく吸われて、チカチカと目の前がスパークしてしまった。こんなに胸で感じたことなんてなかったのに、今日は本当にどうかしている。久しぶりだからってこんなに感じちゃうものだろうか。  あっくんは震える僕をがっちりと抱きしめて、それでもなお胸の愛撫を緩めなかった。僕はガクガクと快感で震える身体を、あっくんの頭に腕を巻きつけて支えるしかなかった。  優しい舌使いに変わったあっくんの愛撫は、ピリつく感覚を和らげて僕は大きく息を吐いた。 「理玖、感じ過ぎで辛い?」  あっくんが僕に優しく尋ねてくれたけど、僕はぼんやりとした意識の中で、只々しがみつくことしかできなかった。あっくんは僕を湯船から抱き上げると、バスローブを着させてベッドへと連れて行った。  あっくんがこれ飲んでと、僕の大好きなレモネードを差し出した。記憶を思い出したわけじゃないだろうけど、好きなものを用意してくれた事で、大事にされているようで嬉しかった。 「ごめんな?なんか盛っちゃって。理玖はまだ病み上がりなのに、夢中になっちゃって…。危うく倒れるとこだった?」  僕は首を振って答えた。 「ううん。僕が病み上がりなのはそうかもしれないけど、僕はあっくんと溶け合いたくてしょうがないから、あっくんのせいじゃないよ?  お願いだから今夜は最後までして?…僕はあっくんが足りなくて夜も眠れないんだよ?あっくんは、こんなエッチな僕は嫌?想像と違った?」  僕があっくんの顔を見上げると、あっくんはぎらつく顔をして唇をそっと合わせた。 「想像以上に最高だ。俺も理玖と繋がりたくてしょうがない。でも理玖が疲れ切っちゃうのはちょっと心配だな…。頑張って優しくするから…。」  僕はあっくんにレモネードを返すと、両手を広げてあっくんを迎えた。あっくんは僕を理玖、理玖と呼びながら、顔中にキスをした。指先が僕の胸にかかると、僕はあっくんの手を押さえてささやいた。 「感じすぎちゃって、さっきみたいになっちゃうと僕飛んじゃうから…、お尻の方、可愛がって?」  あっくんはぐっと唇をかみしめると、僕に優しく口づけながらゆっくりと身体を撫で下ろした。あっくんの触れる指先が僕の感じ易いお尻にかかると、僕は期待でとぷっと愛液が出るのを感じた。  あっくんは嬉しそうに僕の窄みを撫でてささやいた。 「こんなに濡らして…、悪い子だね理玖。」

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