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第3話 男同士でヤるってどんな感じ?(3)★
「男にされるのって……気持ちいいモンなのかよ?」
言ってから、あまり気分のよくないところまで踏み込んでいることに気づいた。
これ以上は互いのためにならない。即座に判断し、千佳は話を打ち切ろうとしたのだが、
「……気になるなら、ヌいてやってもいーけど」
おもむろに明が言った。耳を疑いたくなったけれど、聞き間違いではなさそうだ。
「ま、マジで言ってる?」
「友達なんだし、ノリでやってもおかしくねえだろ」
そんなものだろうか。いや、言われてみれば、そんなものかもしれない。
随分とぶっ飛んだ提案に思えたが、平然としている明の顔を見ていたら、別段おかしくはない気がしてきた。むしろ、変に意識して戸惑っている方がおかしいのではないかとすら思う。
明の言うとおり、友達同士のノリなのだ。あくまでふざけてのことだと割り切れるはずだ――千佳は自分に言い聞かせながら口を開いた。
「なら、ちょっと試してみてーかも……親帰ってこないうちに、さっさとしようぜ?」
なんだか誘っているみたいで恥ずかしくなる。ドキドキしながらベッドの上で胡坐をかくと、向かい合うようにして明が隣に座ってきた。
「お前、いつもなにオカズにしてんの?」
「そりゃ動画だけど。普段、明とこういった話しねーから……な、なんかハズいな?」
なんつって、と笑って誤魔化す。
その一方で、明は気恥ずかしさを感じていないのか、淡々と千佳のスマートフォンを投げ渡してきた。
「じゃあ、なんか見とけ」
「ちょ、今ここでか!?」
「勃たねえでどうすんだよ」
「っ、わーったよ!」
実のところ、明に触ってもらえるという興奮で、すでに千佳のものは反応を見せていた。
さりげなく手でそれを隠しつつ、もう片方の手でスマートフォンを操作する。ぎこちない手つきで、日常的に利用しているアダルト動画サイトにアクセスした。
適当に目に留まった動画を再生しようとしたけれど、それどころではないのは自身がよくわかっている。ちらりと明の方に目をやれば、彼はじっとこちらを見ていた。
(ああもうっ、こんな状況で無理だっつーの!)
スマートフォンを放って、明のことを睨みつける。頃合いを見計らっていただろう明は、怪訝な表情を返してきたのだった。
「見ながらじゃなくていいのかよ?」
「い、いーからっ」
「あっそ。気持ち悪かったら言えよ」
言って、明が身を寄せてくる。
明の手が股間をなぞった瞬間、そこがさらに熱くなるのを感じた。そのまま流れるような動作で、彼はズボンを脱がそうとする。
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