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第9話 やっと隣に並べた(7)★

「すげーやらしい――俺のも、ここにぶち込んでやりてえ」  そう口にする明の顔つきは野性味を帯びており、千佳の鼓動が速くなった。  明は情欲を露わにするかのように、責め立ての手を激しくさせる。ぐっと突き入れられれば、シリコンの硬い感触が敏感な部分に当たってゾクッとした。 「ひあっ……あ、そこっ」 「前立腺、ほんと感じやすいな。エロい顔してる」 「やっ、バカ、あんま見んなって……あ、あぁ」  ビクビクという体の痙攣が止まらない。与えられる刺激にいっぱいっぱいだというのに、明はそれでも飽き足らず、流れるような動作で千佳の屹立に手を伸ばすのだった。 「まだ後ろだけじゃイけないよな」  先端に軽くキスを落としたあと、明が舌を覗かせて吸い付いてくる。生温かい粘膜に包まれる感触に、千佳は慌てて彼の頭を引き離そうとした。 「う、あっ! 明っ……そ、それヤバいッ」 「ケツいじられながらフェラされんの、気持ちいいだろ?」  抵抗も虚しく、陰茎が明の口内に呑み込まれていく。明は奥深くまで咥え込んだそれを唇を使って扱き始めた。  口を窄めてキツく吸われれば、圧迫感が快感となって波のように襲ってくる。さらには、アナルプラグを小刻みに動かされるものだから、もう堪ったものではない。 「あっ、あ、あ……だめ、チンコ、とけるからぁ」  あまりの悦楽に腰が砕けそうになる。  明の髪に指を絡めて、押し寄せてくる射精感に耐えようとしたが、そんなもの高が知れていた。体内を擦り上げていたアナルプラグが勢いよく引き抜かれ、その衝撃で千佳は目を見開きながら達するのだった。 「ああぁあ……っ」  明の口腔内へ射精してしまっている――わかっているのに腰を引くことができない。  明は千佳が放った白濁を躊躇することなく飲み下し、尿道に残ったぶんも残さず搾り取ろうとする。ようやく顔を上げると、体液で塗れた自分の口元を拭ってみせた。 「さすがに苦いな」 「な、なら飲むなよう」 「お前のだし、別に嫌じゃない」 「っ……」  ストレートな物言いに面食らってしまう。  普段はぶっきらぼうなくせに、こういったところがあるからズルいのだ。不意打ちで甘い言葉を口にされたら、どう反応していいかわからなくなる。 「千佳」  明はこちらを見て微笑むと、再び覆い被さってきた。そして、今度は耳朶へと顔を近づけてくる。  熱い吐息が吹きかけられ、それだけでも感じてしまうというのに、 「続き、いいよな?」  低く囁かれて心臓が飛び跳ねた。  顔が真っ赤に染まっていくのを感じながら、千佳は静かに頷く。 「いいよ……俺も、明のが欲しい」  ずっと心待ちにしていたのだから――そう願いを込めて見つめると、明はごくりと喉を鳴らした。

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