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番外編1 生でシていいよ(2)★
「すまん。さっきのでゴム切らした」
そう、コンドームのことである。妊娠の可能性がない男同士、ましてや信頼できる相手とはいえ、体への負担を考えればコンドームを使用するに越したことはない。
こちらの言葉に、千佳は眉根を寄せた。どこか気恥ずかしそうにしながらも口を開く。
「だったら、生でシて……いいよ」
「は?」
思わずドキリとして、まじまじと千佳の顔を見つめてしまう。それをどう受け取ったのか、彼は不服な表情を浮かべた。
「な、なんだよ、微妙な反応しやがって! ちゃんとシャワーで綺麗にしてあるし……それとも、明はここまできてもっかいシたくないワケ?」
「いや、そういうわけじゃ……俺は別にいいけど、お前の体が心配だし」
明の言葉に嘘はない。確かに欲望はあるけれど、千佳のことを大事にしたいと思うし、無理をしてほしくないと思っている。が、人の気も知らず、
「俺がいいって言ってんだから、いーじゃんかよ」
当の本人は、ムッと子供のように頬を膨らませる。それから明のものに指を添えると、角度を調節しつつゆっくりと腰を落としていった。
「待てよ、おいっ」
ギクリとしたが、もう遅い。
ずちゅっと濡れた音がして、先端が熱い肉壁に包まれる。そのまま一気に根本まで呑み込まれ、明は歯を食いしばった。
千佳の体内はキツく締まりつつも柔らかく、それでいて奥へ誘い込むように吸い付いてくる。コンドームの隔たりがないぶん、熱や感覚が鮮明に伝わってきて、いつも以上に快感を覚えてならない。
どうやらそれは千佳も同じらしく、彼は体をビクつかせながら熱い吐息を零していた。
「っは……生のチンコ、ヤバい。カリの出っ張ってんのとか、括れてんのとか――わかって気持ちい……」
なんとか冷静さを保とうとしたものの、本当にタチが悪い。そんなふうに言われてしまったら、我慢ができなくなるではないか。
「千佳」
「え? あ、ああぁっ……」
明は千佳の細い腰を掴むなり、下から力強く突き上げた。途端に甲高い声が上がり、千佳が潤んだ瞳を向けてくる。
「明、いきなりっ」
「自分からハメといてなんだよ。ここ、もう馴染んでんだろ」
「だ、だって、俺が動いて――ひあっ!? ん、あぁッ」
「聞こえねえな」
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