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第8話
そこからは加速するように俺の性の欲求がエスカレートしていった。
ネットショップで購入したローションを指に馴染ませ、何度も指で出し入れして慣らしていく
一緒にネットで取り寄せた男性器の形をしたバイブをゆっくりヒクヒクしている蕾に押し当てた
その大きいものは、どう考えてもすんなり入らない。
「り、く・・・・」
俺はゴクリと唾を飲み、目をぎゅっと瞑り
陸のものだと脳に言い聞かせながら
ゆっくり深呼吸した後、柔らかく解れた中へとグッと押し込んだ
「ああっ」
ローションでぐちゃぐちゃになった穴に無機質なバイブが入り込む。
しばらく半分だけ入れた後、痛みと快感をコントロールしたくて入れたまま動かさないで余韻を感じた。
「りくっ、好きっ、大好き・・・あんっ、りく好き・・・」
陸の名前と好きという言葉を何度も呟くと
気持ちと身体が高まり、その勢いで
おしりに突き刺さるように入っているバイブを、上下に動かしながら奥へ奥へと押し込んだ
妄想する
ああ、俺は陸にこうされたい
陸、俺はこんないやらしい事を考えているんだよ
俺は男に生まれてしまったけど、女として出会っていたらどうなっていたのかな
女の子だったら陸に告白して、上手く行けばこんな風に入れてもらえたのかな。
幼なじみで親友の関係は凄く幸せだけど
陸に好きだとも言えずに、抱いてもらえる確率がないなんて俺には辛いことだよ
小さい時から女の子にはときめかなかったし好きにもならなかった。
でも陸のことは好きだけど陸以外の同級生や男性を性的な目で見たことは無いし、ドキドキしたことも無かったから・・・
俺は一般的に言われてるゲイの人とは違う・・・
たまたま好きになった人が男だっただけだ、と。
自分がみんなと違う不安を誤魔化してきた。
でも、自分がどう考えようと
まわりからみれば俺は立派なゲイだ。
もし自分の気持ちを優先して陸に想いを伝えたら・・・
親友じゃ居られなくなる。陸が離れていってしまうのは嫌だ。
その感情にただただコントロールされ
強い恋愛感情を今まで抑えてきた。
ただ、抑える為には歪みが出てくるんだ。
俺は妄想の中で好きな男に思いきり抱かれ
身体も玩具で騙し快楽を感じながら
親友という陸との関係を続けていくことに決めた。
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