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第9話もう少しだけ一緒にいさせてください

あっという間に俺達は高校3年になっていた。 陸は去年のクリスマスに1つ先輩だった彼女と別れた。 その時「来年は素直に生きるようにする」と よく分からないことを言っていたけど、 それからは彼女を作っていないようだった。 「あそこの大学行こうぜ」 当たり前のように俺に言う陸 俺達はもう高校3年の春を迎え、志望校を決めようとしていた。 「お前ならもう少し上の大学狙えるんじゃないか?」 俺が陸にそう聞くと 「あそこならお前も気になってた学科も俺の行きたい学科もあるししかも東京住めるし良くね?」 と陸が言うから 2人の志望校に決定した。 やりたい事や得意な事は違う訳だし 就職したらお互い離れることになる。 いくら仲が良くても今のようになんて一緒に居られないのくらい分かっている。 ましてや社会人になった陸に彼女が出来たり結婚したりしたら・・・ だから神様、もう少しだけ 大学までは一緒にいさせてください その日から どちらかの家で毎日、一緒に受験勉強をした。

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