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引き離される2人 2
お互いのフェロモンに惹き寄せられてまさに口付けようとしているその時、器材庫に突入してきた看護師の榊に睦月は抱えられ悠介は先輩医師に緊急抑制剤を打たれ、
2人は引き剥がされたー
「ぅ…っ!」
注射を打たれた悠介は小さくうめき膝から崩れ落ち先輩医師をにらみあげ、睦月に視線を移すと睦月が涙を浮かべていて悠介の心は掻き乱された
睦月が…っ
泣いてる!あんなに潤んだ目で俺を見ている
なのに抑制剤のせいで体に力が入らない
睦月の側にいたい…睦月は俺のなのに連れていかれる!
「睦月っっ!待てっ連れていかないでくれっ」
「悠介ーっ!」
2人の叫びもむなしく榊によって睦月は器材庫から引きずり出され、悠介は睦月に向かって手を伸ばすが脱力し力無く伸ばした手を床につけ、叫んだ
「睦月ーっっ」
「やだーぁっ!離してっオレは行きたくないっここにいる!榊さん離してーッ、離せってばっ悠介ーっ」
「はいはい、辛いよね。気持ちは分かるけどごめんね?この手は離せれないんだ。落ち着けるお部屋に行きましょう」
「その子は任せたよ、榊くん」
「はい、先生。西園寺先生をよろしくお願いします」
「ああ」
器材庫の扉が締まると、応援で来た看護師が榊の近くに寄り
「榊主任、応援に来ました」
「ありがとう、助かるよ。病棟のしたくは終わってるかな?」
「はい。後は江東さんをお連れするだけです」
「よし、じゃあ行こうか。自分、右腕支えるんで反対側いい?」
「はい。江東さん脇の中に手を失礼します」
応援看護師が睦月の脇に手を差しこみ腕を曲げて睦月の腕をがっちりホールドすると、榊は睦月から手を離しさっと応援看護師と同じように睦月の右腕をホールドし病棟へと歩いていった。
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